『水素科学GXオープンイノベーションセンター』の設置について

2022年10月03日

東北大学材料科学高等研究所

『水素科学GXオープンイノベーションセンター』の設置について

― 世界に先駆けて「水素の基礎科学」を展開 ―

発表のポイント

国立大学法人東北大学(宮城県仙台市、総長:大野 英男、以下「東北大学」)材料科学高等研究所(AIMR、所長・教授:折茂 慎一)は、2022年10月1日に「水素科学GXオープンイノベーションセンター」を設置しました。

世界的にグリーン転換(GX)の重要性が指摘されるなか、先行して進められているエネルギーとしての水素の利用に関する技術開発のみならず、それを強力に先導する「水素に関連する基礎科学(以下、水素科学)」の視点での学理構築も今後重要となります。文部科学省の提言(2022年6月24日研究開発局環境エネルギー課)においても、「水素は極めて多様な性質を有し、未知な部分も多く、アカデミアによる学理追及と人材育成を通じて、水素技術を強化することが急務」など、この分野での基礎科学の重要性が明記されています。

本センターは、これまでAIMRが培った材料科学・数理科学を含む総合的な基礎 研究力を水素科学に展開することで、国内外の研究機関や産業界と連携して革新的な水素活用材料(高密度水素貯蔵材料、高活性触媒材料、高温超伝導材料など)、創蓄電デバイスや物質変換プロセスなど、多彩な研究に取り組みます。

詳細

センターの機能(例)
  • 国内外のトップ研究者との連携
    関連分野における国内および海外のトップ研究者との連携を推進します。
    (現在、AIMR内のコアメンバー9名、国内外のアソシエイトメンバー12名。)
  • 研究(および研究インフラ)ネットワークの強化
    水素科学に関する研究会などを支援するとともに、放射光や中性子などを用いる大型研究施設との連携を強化します。

    水素科学技術連携研究会新しいタブで開きます」ウェブサイトより

  • 産業界との包括的な連携体制の構築
    産業界が主導する「東北大学共創研究所(*)」など、関連分野の包括的産学連携や産官学での人事交流を促進します。
    (*)2022年10月1日に、『住友金属鉱山×東北大学 GX材料科学共創研究所』をAIMR内に設置しました。

問い合わせ先

センター事業に関すること

東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)
水素科学GXオープンイノベーションセンター事務局(総務係)

Tel: 022-217-5922
E-mail: oic-hydrogen@grp.tohoku.ac.jp

報道に関すること

東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR) 広報戦略室

Tel: 022-217-6146
E-mail: aimr-outreach@grp.tohoku.ac.jp