東北大学発ベンチャー「AZUL Energy株式会社」
市村清新技術開発助成採択と増資決定
東北大学発ベンチャー「AZUL Energy株式会社」
市村清新技術開発助成採択と増資決定
高活性な酸素還元触媒電極を次世代バッテリーなどへ展開
概要
東北大学材料科学高等研究所(以下AIMR)の藪浩准教授、東北大学学際科学フロンティア研究所の阿部博弥助教(AIMR兼任)らは、次世代エネルギーデバイスとして期待される燃料電池や金属空気電池に不可欠である高活性で高い耐久性を示す非白金系酸素還元反応用触媒電極材料であるAZUL触媒を見出し、本技術の実用化を目指して2019年7月11日にAZUL Energy株式会社を設立しました。この度、AZUL触媒の将来性と同社の事業計画が評価され、市村清新技術開発助成に採択されるとともに、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社※1、株式会社MAKOTOキャピタル※2および個人投資家を引受先とするシードラウンドでの6,000万円の資金調達を完了いたしました。
今後、メーカーとの共同開発、COI東北拠点でのBUB(Business-University-Business)連携企業との研究開発などを通して、燃料電池・金属空気電池用の触媒電極材料を中心に事業展開して参ります。
会社設立の経緯
AIMRでは、青色顔料研究の過程において、その一種を担持した触媒電極が白金炭素(Pt/C)や既往の触媒電極材料よりも高い活性を示す事を見いだしました。
燃料電池や金属空気電池などは、リチウムイオン電池に代わる次世代電池として期待されています。これらの電池の正極(空気極)では、従来、反応を促進するために触媒として、白金等のレアメタルや有害な重金属を担持した炭素触媒が使用されていますが、これらに代わる安価で安全な触媒電極材料が強く求められていました。この社会要請を受けて、非白金系触媒の社会実装をより加速し、クリーンエネルギーによる循環型社会の実現への貢献を目指してAZUL Energy株式会社は設立されました。
事業概要
弊社は、本学が開発してきた高性能触媒電極材料をコア技術として、次世代エネルギーデバイス関連事業として、高性能触媒材料事業および次世代エネルギーデバイス事業を展開して参ります。
具体的には、以下の2つの事業を中核事業として展開して参ります。
- 高性能触媒材料事業
燃料電池・金属空気電池等の次世代エネルギーの高性能化、コストダウンに不可欠の高性能酸素還元反応用触媒電極の研究/開発/製造/販売 - 次世代エネルギーデバイス事業
金属空気電池の軽量・高容量の特徴を活かした、ウェアラブル・IoT用小型バッテリーおよびドローン用軽量・高容量バッテリーの研究/開発/製造/販売
弊社は、東北大学技術の社会実装実現及び実用化の加速により、特に次世代ネルギーデバイスとして、燃料電池・空気電池の性能向上、空気電池関連製品の開発、エコで快適な新たなライフスタイルの提案により、IoT社会、低炭素社会、循環型社会の実現に貢献致します。
なお、この度調達した資金の使途は、「AZUL触媒」の量産化技術の研究開発資金および設備投資に充当する予定です。更に金属空気電池、燃料電池各用途での「AZUL触媒」の実証に向けたサンプル提供も積極的に進めてまいります。
会社概要
会社名: | AZUL Energy株式会社 |
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設立日: | 2019年7月11日 |
役員: | 代表取締役社長 伊藤 晃寿 取締役CSO 藪 浩(東北大学 准教授) 取締役 阿部 博弥(東北大学 助教) |
会社所在地: | 〒980-0811 仙台市青葉区一番町1-9-1 仙台トラストタワー10階CROSSCOOP内 |
開発センター: | MaSCラボ 〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1 国立大学法人 東北大学 産学連携先端材料研究開発センター(MaSC)501 |
資本金: | 71,600,000円(資本準備金含む) |
用語解説
問い合わせ先
会社に関すること
AZUL Energy株式会社
代表取締役社長 伊藤 晃寿
E-mail: | info@azul-energy.co.jp |
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URL: | https://www.azul-energy.co.jp![]() |
技術並びに共同研究に関すること
AZUL Energy株式会社
取締役CSO 藪 浩
E-mail: | info@azul-energy.co.jp |
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報道に関すること
東北大学材料科学高等研究所(AIMR)
広報・アウトリーチオフィス
住所: | 仙台市青葉区片平2-1−1 |
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Tel: | 022-217-6146 |
E-mail: | aimr-outreach@grp.tohoku.ac.jp |