高山あかり博士 ロレアル-ユネスコより奨励賞受賞

2013年09月12日

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右から2番目が高山あかりさん。中央は本年度のロレアルーユネスコ女性科学賞を受賞した黒田玲子教授。

高山あかりJSPS特別研究員(東北大学AIMR高橋研究室所属)が、2013年度 第8回「ロレアルーユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を受賞しました。

「ロレアルーユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、日本の若手女性科学者が、国内の教育・研究機関で研究活動を継続できるよう奨励することを目的として、2005年11月、日本ロレアルによって日本ユネスコ国内委員会との協力のもと創設されました。物質科学、生命科学分野の博士後期課程に在籍、もしくは進学予定の女性科学者を対象に、それぞれ2名の計4名が選ばれます。高山博士は、世界最高分解能測定によって、半導体ー金属界面に巨大ラシュバ効果と呼ばれる電子スピンの振る舞いを発見し、スピントロニクス素子開発の基礎となる電子スピンの状態を解明することに貢献したことが評価されての受賞となります。

9月11日にフランス大使公邸にて行われた授賞式では、クリスチャン・マセ駐日フランス大使、クラウス・ファスベンダー日本ロレアル株式会社社長、森まさこ女性活力・内閣府特命担当大臣の挨拶につづき、審査委員である小林昭子東京大学名誉教授が、受賞理由となった高山博士の研究についての紹介を行いました。その後、ファスベンダー氏より高山博士に対して賞状が授与されました。授賞式を終えた高山博士は以下のように述べています。

「ちょうど100年前、東北大学が初めて女子学生への大学教育の道を開いたことが今日の私の研究につながっています。女性研究者はまだまだ少ないですが、東北大学女子学生入学100周年という節目の年に、女性研究者を奨励するロレアル-ユネスコ日本奨励賞を受賞できたことを光栄に思います。指導教員をはじめとする研究室の皆さん、今回選考して下さった審査員の先生方に加え、門戸開放の精神の下、100年の間、女性研究者への支援を続けてこられた東北大学の関係者の皆様に感謝致します。」

ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞について

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