特別講演「“Alfred Nobel and the Nobel Prizes” ―How to Select Nobel Laureates: Insights from a Committee Member―」を開催

2026年03月10日

AIMRは2026年3月3日(火)、ノーベル物理学賞選考委員のEva Olsson教授(スウェーデン チャルマース工科大学)を講師に迎え、「Alfred Nobel and the Nobel Prizes」と題したノーベル賞に関する特別講演を片平キャンパス さくらホールにて開催いたしました。

Olsson教授は、電子顕微鏡を用いた先端材料解析の分野で卓越した業績を有し、2011年よりスウェーデン王立科学アカデミー物理学部門の会員として活動。2023年にはノーベル物理学賞選考委員長を務めたご経歴をお持ちです。ノーベル賞選考委員の話を聞くことのできる貴重な機会とあって、会場には多くの方にお集まりいただきました。

講演は、創設者アルフレッド・ノーベルの生涯から始まりました。数多くの特許を保有し実業家として成功を収めた彼が、1895年にパリで署名した遺言によってノーベル基金が設立されたという、賞の原点となる歴史的背景が紹介されました。

続いて、年間を通じた緻密な選考スケジュールや、各賞で重視される評価軸の違い — 物理学賞においては「発見または発明(Discovery or Invention)」が、化学賞においては「発見および改良(Discovery and Improvement)」が最も重要な選考基準 — についても解説がありました。こうした厳格な選考にあたっては、遺言の精神に基づき、候補者の国籍を一切問わず、純粋に「研究成果(Achievement)」と「人類および世界全体への貢献(Benefit for Mankind or Universe)」のみを評価対象とする公平な姿勢が強調されました。

東北大学内に限定して企画した今回の講演には、研究者や教職員から学生まで、多様な所属の方々にご参加いただきました。質疑応答も活発に行われ、ノーベル賞の理念と厳格なプロセスを直接学ぶ、知的で刺激に満ちたひとときとなりました。

問い合わせ先

東北大学材料科学高等研究所(AIMR) 広報戦略室

Tel: 022-217-6146
E-mail: aimr-outreach@grp.tohoku.ac.jp