WPIおよびWPIアカデミー

世界には、スタンフォード大学のBio-X、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボなど、それぞれの分野において誰もが世界拠点と認めるような研究機関が存在します。このような世界拠点においては、次々に有能な人材が流入し、さらなる発展へとつながる、理想的なフィードバックが繰り返されています。

文部科学省は、このような世界トップレベルの研究拠点を形成することが今後の我が国の科学技術水準の維持・向上に不可欠であるとの認識から、平成19年より「世界トップレベル研究拠点プログラム」を開始しました。このプログラムの英称は、World Premier International Research Center Initiativeであり、「WPI」と呼ばれています。このプログラムにより令和4年までに17の研究拠点(下図参照)が設立されました。

私たち、東北大学材料科学高等研究所(英称はAdvanced Institute for Materials Research 略称AIMR)は、このプログラムによって採択され設立された拠点のひとつです。AIMRをはじめとする、当初(平成19年)設立された5つの研究拠点は、これまで10年間の取り組みにより世界トップレベルの研究機関と並ぶ卓越した研究力や国際化を達成し、「世界から目に見えるWPI拠点」として成長しました。

平成29年度より、文部科学省は日本の研究環境の国際化やその他の改革を先導し、国際頭脳循環の加速・拡大を進めるため、新たに「WPIアカデミー」という枠組みを設けました。WPIミッションを達成した5つのWPI拠点をメンバーとし、日本を国際的な頭脳循環の一極に位置づけるための活動を行っています。現在、WPIアカデミー拠点となったAIMRは、材料科学における国際的頭脳循環のハブとして社会に貢献することを目指しています。

WPI、WPIアカデミーについて、より詳しくお知りになりたい方は、日本学術振興会Webサイト(新しいタブで開きます)をご覧ください。