スイス連邦材料科学技術研究所(Empa)にAIMRジョイントリサーチセンターを設立
2025年5月27日、AIMRは、スイス連邦材料科学技術研究所(Swiss Federal Laboratories for Materials Science and Technology, Empa)と海外サテライト協定の調印式を執り行い、「AIMRジョイントリサーチセンター(JRC)」を設立いたしました。調印式はEmpaで行われ、協定書にはEmpaのNathalie Casasエネルギー・モビリティ・環境部門長とPatrik Soltic化学エネルギーキャリア・車両システム副部門長、AIMR所長の折茂慎一教授の3者が署名を取り交わしました。
AIMRは、海外の研究機関と複合分野間で双方向の交流を行うために海外サテライト協定を結び、この協定に基づき各地にJRCを設置してきました。現地でJRC Scientistを採用し、各地域で材料科学をリードする研究機関との重点的な共同研究を推進する体制を構築しています。
このたび、既存のJRC設置機関であるイギリス ケンブリッジ大学、アメリカ シカゴ大学、中国 清華大学の3機関に加え、欧州大陸との連携強化およびエネルギー材料研究の国際協力推進を目的として、第4のJRCを設置するに至りました。
今後、AIMR側はAIMRを中心拠点(hub)として、東北大学材料科学コアリサーチクラスター(CRC-MS)※による横展開を、Empa側はスイス Empaをhubとして、エネルギー材料研究に強みを持つドイツ カールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology, KIT)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(Swiss Federal Institute of Technology in Zurich, ETH Zurich)への横展開を企図しています。1対1ではないhub to hub型の連携を行うことで、Empaを拠点とした欧州大陸全域での共同研究および学術交流の促進が期待されます。
調印式では折茂所長と末光眞希研究支援部門長による講演が行われ、今後のJRCの運営や可能性についても議論が交わされました。
※東北大学材料科学コアリサーチクラスター(CRC-MS):本学が特に強みを有する材料科学分野に関する学内の7つの部局が結集したもので、東北大学のすべての材料科学者のプラットフォームとしての役割を担っている。AIMRは、CRC-MSの構成部局のひとつであるとともに、事務局の役割を務めている。
関連情報
- スイス連邦材料科学技術研究所 ウェブサイト
- 海外連携機関
- 【8/27】「AIMR Intensive Workshop on Energy-Related Materials: Toward AIMR’s JRC in Continental Europe」のご案内
- 「AIMR Intensive Workshop」の様子(AIMR Facebook)
問い合わせ先
東北大学材料科学高等研究所(AIMR) 広報戦略室
Tel: | 022-217-6146 |
---|---|
E-mail: | aimr-outreach@grp.tohoku.ac.jp |