「サイエンスアゴラ2013」出展報告

2013年11月22日

AIMRは他の8つのWPI拠点と合同で、2013年11月9、10日に東京・お台場で開催されたサイエンスアゴラ2013にブースを出展しました。

日本科学未来館内に設置されたAIMR常設ブースでは、「驚くべきゴムの世界!3つの不思議を体感せよ」と題し、ゴムの意外な性質について体感できる簡単な実験を行いました。

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小さい風船が萎む原理について説明

来場者の方々の前に、パイプでつながれた大きな風船と小さな風船を差し出すスタッフ。二つ風船をつなぐパイプは中で栓がしてあり、空気が行き来出来ないようにしてあります。スタッフが「この栓を外すとどうなるでしょう?」と問うと、来場者の方々からは「両方同じ大きさになる」といった答えが多く聞かれました。しかし、実際に栓を開けてみると、大きな風船はより大きく、小さな風船はどんどんしぼんでいってしまうのです。来場者からは驚きの声が聞かれ、スタッフがその原理について説明すると、来場者の方々は「なるほど」と納得されていた様子でした。

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ゴム風船を伸ばし鼻の下にあてる

また、ゴム風船を引き伸ばし鼻の下にあてると熱く感じ、また縮めてからすぐ鼻の下にあてると今度は冷たく感じるという実験では、自宅でも太めの輪ゴムなどを使って体感できることをスタッフが伝えると、「家に帰ってやってみよう」と楽しげに話すご家族の姿も見受けられました。
その他にも、スーパーボールを使った実験などを行い、身近にあるゴムにも、普段は気づかない不思議な特徴があり、まだまだ研究の余地があるということを、多くの皆様にご理解いただけたのではないかと思います。

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ナノ絆創膏を披露する藤枝助教

WPI拠点合同のブースでは、WPI Science Live!と題し、各WPI拠点の研究者による講演や実験教室が行われました。AIMRからは、藤枝助教(早稲田大学理工学術院・元AIMR助手)が、『ナノテク材料が拓く未来の医療!』と題し講演を行いました。
藤枝助教は、ナノ絆創膏と呼ばれる非常に薄い絆創膏を、自らの腕に貼って披露しました。しかし、一見しただけではどこに貼られているかわかりません。来場者の方が実際触れてみても、ほとんど判断がつかない様子でした。このナノ絆創膏は、傷ついた血管や臓器などに貼付することを想定しており、今後の医療の発展に大きく貢献すると考えられています。最新技術を目にした来場者の方々からは、驚きと関心の声が聞こえました。

AIMRは今後も、このようなイベントを通し、材料科学の面白さを分かりやすくお伝していきたいと考えております。

問い合わせ先

中道康文、皆川麻利江
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 広報・アウトリーチオフィス

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