片平まつり2013・WPI-AIMR一般公開

2013年11月07日

2013年10月12、13日に東北大学片平キャンパスで開催された片平まつり2013にて、AIMRの一般公開を行いました。今回AIMRでは、「ナノツアーズ -原子・分子の世界へようこそ-」と題し、普段目にすることが出来ない、ナノ(10億分の1メートル)の世界を少しでも体感していただけるよう、順路にそって様々な展示や企画を行いました。

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研究成果を説明する研究者

来場者の方々はまず、「研究者の机をのぞこう」「最先端装置見学」「ナノワールド写真展」「研究成果&サンプル展示」という企画ブースを見学しました。研究者が普段使っている部屋に入ったり、美しいナノの世界の写真などがとても好評で、中でも「最先端装置見学」ブースでは、光学顕微鏡や、電子顕微鏡を公開。自分の体以上の大きさの顕微鏡に来場者の方々も興味津々。実際研究に使用している顕微鏡とあって、みなさん感慨深げに見学されていました。

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ドロドロじしゃくであそぼう!

ナノツアー後半で行われた6つの体験・実験ブース、「原子・分子ラボツアー」「ドロドロじしゃくであそぼう!」「光で見えた!電子の世界」「ゴムの不思議を体験しよう」「コンピュータの中の原子・分子」「数学の館」も大変好評をいただきました。

中でも「ドロドロじしゃくで遊ぼう!」ブースはとても人気があり、磁性流体と呼ばれる液体を強力な磁石の上に乗せると、液体がウニを思わせる立体に変化するのを見て、「すごい!」「なんで?」といった声が上がり、研究者はその仕組みを丁寧に説明していました。「数学の館」では車輪による実験を行いました。自転車の車輪を持った状態で回転する椅子に座り、両足を浮かせます。車輪を回転させたまま左右に傾けると、椅子に座っている自分の体も左右に回ってしまうのです。予期しない動きに体験者の方々も驚かれて、そして科学の不思議を楽しんでいらっしゃる様でした。
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研究者によるミニトークライブ

また、初めての試みとなった「研究者によるミニトークライブ」では、10名の研究者が、二日間に分けて、それぞれが研究分野についての講演を行いました。実演を交えながら説明する研究者の言葉に来場された方々も熱心に耳を傾けていました。 ツアーを終えた来場者からは「科学がここまで楽しいと予測できなかった」「原子について深く知ることができたので、勉強になりました」と言った声が聞かれ、ツアー終了の証として配ったバッジも大変喜んでいただきました。 今回の一般公開には、二日間でおよそ1700名の方々にご来場いただきました。片平まつりは2年に一度の開催のため、次回は2015年に開催予定です。少し先の話になりますが、今年来場いただいた皆様や、残念ながら来場することが出来なかった方々も、二年後ぜひお越しください。お待ちしております。

問い合わせ先

中道康文(ナカミチヤスフミ)
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 広報・アウトリーチオフィス

住所 : 〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
TEL : 022-217-6146
FAX : 022-217-5129
E-MAIL : outreach@wpi-aimr.tohoku.ac.jp