研究内容|阿尻研究室|東北大学 WPI-AIMR 原子分子材料科学高等研究機構ソフトマテリアルグループ多元物質科学研究所プロセスシステム工学研究部門 超臨界ナノ工学研究分野

研究内容

金属酸化物粒子超臨界水熱合成

374℃以上,かつ22.1 MPa以上の状態の水を超臨界水とよびます。
写真のように海底火山の周辺の水がちょうどこの状態になります。
超臨界水には常温の水にはない特別な性質があります。
たとえば,誘電率が極性有機溶媒と同程度になり,この状態では金属塩水溶液の平行は酸化物側にシフトします。この平衡シフトを利用することで金属酸化物の水熱合成ができるようになります。
当研究室では,セリア(CeO2),チタニア(TiO2),マグネタイト (Fe3O4),チタン酸バリウム(BaTiO3)といった様々な金属酸化物粒子の合成を行っています。
このような粒子は電極材料,自動車,電子部品,触媒,磁性材料等幅広い応用が期待されます。