研究内容|阿尻研究室|東北大学 WPI-AIMR 原子分子材料科学高等研究機構ソフトマテリアルグループ多元物質科学研究所プロセスシステム工学研究部門 超臨界ナノ工学研究分野

研究内容

研究内容

阿尻研究室とは

当研究室では、超臨界水の反応溶媒とするバイオマス変換・ケミカルリサイクル・有機合成・ナノ粒子合成・資源改質・触媒といった様々な新規プロセスの開発を進め、そのいくつかはすでに実用化しています。最近では、超臨界場を利用することで、有機分子・無機材料がナノメートルスケールで融合した「超ハイブリッドナノ粒子」を創製しています。現在、その合成機構の解明を進めるとともに、その露出面制御触媒、ナノ集合体の新規機能発現といった応用研究も進めています。この超ハイブリッドナノ粒子を溶媒中に高濃度分散させることにも成功しており、このナノフルイドをインクとする3Dプリンティングへの応用を進めています。また、このナノ粒子を高分子とナノ メートルオーダで複合化させることで、高分子と無機材料の相反機能を同時に発現させる「超ハイブリッド材料」やさらに超高濃度化しても流動す るセラミクス(フルイディックセラミクス)の創製も試みています。この超高濃度ナノ粒子分散系の相挙動や粘弾性挙動については、今まで学問が 十分に発展してきておらず、新たな科学の創成にも挑戦しています。

また,阿尻研究室では工学研究科の化学工学専攻に所属する学生を受け入れており,2名の学部4年生,各学年1~3名の前期博士課程(修士課程)の学生,そして後期博士課程の学生が在籍しています。

人数は,工学研究科に所属する研究室と比べると少ないのですが,その分学生間のつながりは強く, 教員の数と学生の数が近いため,学部4年生は配属当初は少し緊張するようなのですが,すぐに研究室の雰囲気に慣れてムードメーカーとなっていきます。 ディスカッションは和やかな雰囲気でありながらも,真剣行われます。関係の深い研究をしている学生のディスカッションを同時に行うことで,学生同士の研究の理解を深め,上級生が下級生を支援しやすいようにしています。