Research
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我々は、様々な電気化学顕微鏡を作製・応用し、材料表面で起こる電気化学反応を「直接」マイクロスコピックに可視化する。
ナノピペットを短針として用いる"ナノ電気化学セル顕微鏡(SECCM)"を駆使し、高分解能にて電気化学反応を検証することで、
電気化学反応の本質を追求する。
[参照 外部リンク] 先端的低炭素化技術開発(ALCA)電池分野 新技術説明会
リチウムイオン電池に代表される蓄電デバイスの実電極表面は、活物質や導電助剤、結着材などを混合した構造を取っており、 その反応性の複雑さからイオン伝導の律速要素を解明するのは困難である。これら複雑な反応経路を可視化することで 次世代の電極設計の指針となる知見を導く。
原子1層から構成されるファンデルワールス材料は通常のバルク体では発現しない特異な現象を引き起こす。近年、これらの材料を
蓄電デバイスの電極や水素発生の電極触媒として利用する研究が盛んである。しかし、その特異な現象をその反応に基づいて
適切な分解能で検証することは困難であり、我々はナノ電気化学イメージング技術を用いてその現象を追求する。
[参照 外部リンク] 表面科学 Vol. 37, No. 10 (2016) p. 494