出前授業「ゴムの不思議を体験しよう」@仙台青陵中

2012年12月10日

出前授業「ゴムの不思議を体験しよう」

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授業を行う中嶋准教授

中嶋健AIMR准教授が、2012年11月27日に、仙台市立仙台青陵中等教育学校にて出前授業を行いました。

「ゴムの不思議を体験しよう」と題した授業には、中学1年生から3年生まで約30名が参加しました。身近にあるゴムという材料が分子がつながった高分子であること、そしてエントロピー弾性など不思議な性質をいくつももっていることを、中嶋准教授はイラストや実験を使ってやさしく説明しました。ゴム風船を勢いよくのばして鼻にあてると熱く感じる実験で、運動のエネルギーを熱のエネルギーに変換するカフ・ジュール効果を体験してもらうと、生徒達からは驚きの声が上がっていました。

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カフ・ジュール効果を体験する

授業を終えたあとも、実験で用いたゴム材料の応用方法を考えたり、授業で感じた疑問を中嶋准教授に質問したりするなど、多くの生徒がゴムの不思議を体験したようでした。

生徒からは以下のような感想が聞かれました。

「今日は、普段から目にしていて身近な物の「ゴム」の性質を学ぶことが出来ました。東北大学の先生の授業ということもあり、ただ教わるだけではなく、「子どもの例」を使って説明していただいたので,とても分かりやすくゴムの性質が分かりました。また、普段から目にしている物ですが、「天然ゴム」と「合成ゴム」の違いや,ゴム(タイヤ)の色が黒い秘密など、普段は分からないような知識を得られることが出来ました。次回、またこのような授業があったらぜひ参加したいと思います。」(中学1年)

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生徒からの質問に答える中嶋准教授

「ゴムは身近によくあるもので、毎日使うほど便利なものです。しかし「小さな力で伸びるがすぐに戻る」といった性質や、「原子はずっと動き続けている」ということを、普段はあまり考えたことがありませんでした。今回のゴム風船を伸ばしたり、ボールを落とす実験は,私にとってそのことを考える良い機会だったと思います。また、エネルギーは熱に変換されることを頭では分かっていましたが、実験をすることによってはっきり理解でき、実験の大切さ、面白さも感じました。特に、ボールの温度を変えるだけで弾むボールが弾まなくなったり、弾まないボールが弾むようになったのに、とても驚きました。」(中学3年)

問い合わせ先

中道康文(ナカミチヤスフミ)
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 広報・アウトリーチオフィス

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